20XX年度　仮想敵国への模試戦闘プログラムについて


1．参加対象
全国の中学３年生（冬季は２年）の中から無作為に選ばれた１クラス。
ただし、少子化による近年の参加人数不足解消の為、来年度から施行予定のＢＲ改正法施行に伴い、参加を中学生全体に引き下げる【新中学制】を
正式採用し、 クラスの代わりとして『特定の能力を持った集団』を選ぶ事も
許可する。

２．活動目的
人生に目的を見出せない若者達へ職務に従事することの重要性と
身体を動かすことの楽しさを養うと共に、生命の危機に晒された時における
人間の本能的な行動パターン、身体能力を研究する。
また、近年増加する生徒の不登校や家庭内暴力、青少年犯罪撲滅の為に、
社会及び大東亜帝国民の手本となるような『強い大人』を選出し、未来の
わが国の安泰を支える人材へ育成する為のオーディションとしての意味も
もたれている。

３．日程
８／７（土）～８／９（月）までの３日間（７２時間）

４．基本事項について
参加生徒は以下のルールを守らなければならない。

■期日までに、一人が残るよう殺し合いをしなければならない。
　その際、明るく、楽しく、元気良くバトル・ロワイアルを行わなうことが
　求められる。
■参加生徒は開始時にディバックを支給される。
　中身は食料・武器・地図・ペン・コンパス・懐中電灯が共通物、
　また、個別配布物として各人１つ武器が提供される。
　ランダムに提供される 為初期配布武器を選ぶことは不可能。
　その為、私物も多少であれば持っていく事を許可する。
■島内での殺人、および類する犯罪は法的な罪には問われない。
　但し、参加生徒と共に活動している政府からの派遣者（『死神』／後述）
　を殺してしまった場合、予め装備されている首輪（同じく後述）が
　約３分後に破壊される。
■禁止エリアに入ったものはペナルティとして首輪が爆破される。
■１日に３回放送が流れ、生徒の死亡状況、現在の生存者数、その他
　有益だと思われる情報が報告される。２回目の放送からは禁止エリアも
　同時に発表される。放送時間は不規則に変化する。
　また、２４：００になった時点でその時点での死亡者が定期報告される。
■７２時間経過時点で複数人が生存していた場合、及び２４時間以上
　死者が出なかった場合、全員の首輪が爆破される。その場合、
　プログラムは『優勝者なし』で処理される。
■経過時間７２時間前であるなら、残り時間関係なく生存者が１人になった
　時点でその者をプログラムの『優勝者』とする。
　『優勝者』は生涯の生活保障、及び大総統からの色紙が手渡される。
■プログラムの妨害、及び『死神』を除く政府要人への攻撃は原則禁止。
　反抗者は即刻首輪が爆破される。
　また、プログラムそのものに関わるほどの反逆行為が認められた場合、
　プログラムは中止となり、参加生は情報漏洩を防ぐ為結果に関わらず
　処分される。

５．首輪について
生徒、及び『死神』につけられている首輪は政府による特殊技術によって
作られており、耐水・対ショックの能力を持っている。
その為、過度な力を加えたりしない限り暴発する事はない。
破壊は実質不可能。
以下の条件下で強制的に破壊される。

■ゲーム終了時（７２時間経過後）時点で２人以上の生存者がいる。
■２４時間以上、新しい死者が出なかった。
■『死神』を殺してしまった。
■プログラムの進行を妨げるような言動を過剰に起こした。
■ランダムに設定される禁止エリアに入ってしまった。
■島の全エリアから離れた。
■首輪への衝撃によって内部の爆破装置が発動した。

他、不測の事態に発生した時等やむをえず首輪を破壊する場合がある。

６．『死神』の存在について
『死神』とは今回のＢＲ法改正案から新たに追加されたルールであり、
より実践向きのデータの収集が目的である。
『死神』は生徒の抹殺を目的としているが殺害時のペナルティー以外は全て
参加生徒とほぼ同じ条件下で行なわれる。
特別ルールとして『死神』は必ず２４時間以内に１人を殺さなければならない。
この場合の殺人は『死神』独自のルールによるである為、
首輪破壊回避条件である『２４時間以内に新しい死者がでる』には
当てはまらない。
このルールが果たせなかった場合、『死神』の首輪は破壊される。
また、ゲーム参加の意欲を全く感じられなかった場合、
容赦なく首輪を破壊する権利を政府は持つ。

尚、生存しているのが『死神』と参加生徒１名の計２名のみとなった時、
生き残った参加生徒を優勝者とするが、
優勝者同様、『死神』にも生活保障は与えられる。